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最近、あることをきっかけに新しい「座右の銘」を見つけました。
それは、「悠々として急げ」です。(作家 開高健さんが残した名言)
今までの座右の銘 人生なりゆき
この言葉は10年前、夫が交通事故に遭い寝たきりになったときから、心の中に置いていた言葉です。先の見えない苦しい状況の中で、1日1日をやっとの思いで生活していたときに、たまたま出くわした言葉でした。
ああそうか、「人生なりゆき」だよね
この言葉を得たとき、私はすっと胸が軽くなったのを覚えています。誰だって、人生に何が起こるかわからないし、ただ1日1日を大切にまっすぐ生きていこう。あとは、なりゆきでいいと。
「あの時は大変だったけれど、なんとかなったね」と、息子たちと将来語り合えるようになりたいと、この言葉のおかげで踏みとどまることができたのでした。
おかげさまで、息子たちも無事社会人となり
今は、本当になんとかなっております(感謝)
新しい座右の銘 悠々として急げ
これは、新しい墓石に掘る文字を探していた時に遭遇した言葉です。
私事ですが、新しく夫のお墓を建立することになり、そこに掘る文字を考えていました。
第一候補 「悠」(ゆう・はるか・ゆったりしているさまを表す)
でも、なんとなくしっくりこなくて、他にないかしらん?とネットを検索していた時に偶然とびこんできました。
「悠々として急げ」 作家 開高健さんの対談集の表題にもなっています。
開高健さんは、昭和5年生まれ 58歳でお亡くなりになりましたが、お酒・旅・釣り・女性を愛した、個人的には「無頼」という言葉が、とてもよく似合う作家さんだと思います。
悠々として急げ の意味
ラテン語の格言 Festina Lente からきているそうです。
古代ローマ帝国の王様も座右の銘としていたとのこと。【ゆっくり急げ】直訳するとそのような意味らしいのですが、それを開高健さんは
「悠々として急げ」と訳しました。
言葉選びに、さすがのセンスを感じます。
個人的には「人生には限りがある。やりたいことをやれ。急げ。ただ、心持ちはゆうゆうとゆったり、時には立ち止まって行き先を考えろ」
そういわれているように思えました。
(裏表紙:この言葉を、衆庶の日常の必須心得としたいのである。と、作家さんは言っています。)
天からのプレゼント?
私が、こうもこの言葉に魅せられてしまったのには理由があります。
それは、夫が生前「開高健」さんの大ファンで、著書を愛読していたからです。
開高健さん=亡き夫 そんな図式が私の頭の中に生まれたのかもしれません。
こうして、これからの私の座右の銘は「悠々として急げ」になりました。また、墓石にもこの言葉を掘ってもらうことにしました。
お墓参りに行くたびに、今生きている私たちへの、夫からの励ましの言葉となることでしょうね。
悠々として急げ
人生には限りがある。やりたいことをやれ。急げ。ただ、心持ちはゆうゆうとゆったり、
時には立ち止まって行き先を考えろ。
と……
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