目次
さて、顔面麻痺療養日記 最終回です。
ここでは、主に回復までに私が行ったことを書きたいと思います。
病院を変えた
療養日記3でも述べましたが、私は急性期治療を終えたのち、東京の大学病院にて再度診ていただくことにしました。
地元(静岡県)の市民病院には耳鼻科はありますが、顔面麻痺専門外来はなく、より詳しい検査と治療を求めての決断でした。
幸いなことに私は自営業ですので、平日昼間の時間をやりくりできました。これが、勤め人でしたらなかなかそういうわけにはいきませんよね。そういう意味ではラッキーだったと思います。
専門外来では
再度の検査 MRI・顔面神経がどの程度動いているかの検査(私は当初25%でした)・聴力と味覚の検査を行い、その結果から回復の期間を予測(予測は難しかったようで、数か月という本当にざっくりした予測でしたが)そしてリハビリ指導を行っていただきました。
ここで私見。
地方にいらっしゃったり、仕事などでなかなか専門外来までは行けない方も多いと思います。正直、市民病院でも大学病院でも検査結果は変わらなかったです。ただ、リハビリの指導は市民病院にはなかったので、これは助かりました。専門外来にまでは行けないという方は、拙ブログで紹介した本の中にざっくりですがマッサージ方法が書いてありますので、それを行っていただくといいと思います。(また、HP上にもマッサージ方法がのっているかもしれませんので、検索してみてください。)
顔面マッサージ
大学病院のリハビリテーション科にて指導をいただきました。
顔面マッサージの目的
顔面麻痺は顔面神経という電線が壊れることです。神経細胞が復活するのは、毛髪が伸びる速度と同じくらいの速度(1日に数ミリ)とのこと。その間顔面の筋肉は動かないので固まってしまう。そうすると、神経が回復してきても固まった筋肉がいうことをきかないようになります。そこで、顔面筋肉の硬直を防止するために日々マッサージを行うことが大切です。
やり方
方法は前述参照。基本的には顔面筋肉に沿って行う。
最低でも1日3回 (私は朝、入浴中、寝る前)
何もつけなくてもいいですが、私はすべりをよくするために100%無添加のホホバオイルに好きなアロマを混ぜて行いました。なければクリームでもいいと思います。
私が使用したアロマ
フランキンセンス (呼吸を深くしてくれる、乾燥防止)
ラベンダー (ストレス軽減、心身のバランスを整える)
マッサージをしながら、病気に対する不安感、ストレス軽減に役立ちましたので個人的におすすめです。
そのほかにも自分の好きな香りを選ぶのも楽しいですよね。その際は、肌に直接つけていいものかどうか、お店などで確認してからにしてくださいね。
リハビリテーション科での指導では、
麻痺していない側も同じようにマッサージする。(片側麻痺にて負担がかかっているため)
顔の表面のほかに、おでこ(顔の筋肉は髪の生え際より上まであるとのこと)の上あたりまで、
口の中からも指を入れて、頬を引っ張るようにやさしく広げる(中からも筋肉をほぐす)と効果的だといわれました。
力加減は(早く治したいから力を入れがちですが)できるだけ優しく。力を入れるよりマッサージの回数(頻度)が多い方がよいそうです。
自然治癒力を高める
これも拙ブログでご紹介した本(全部は読みませんでしたがピックアップして)から、自分にもできそうなことだけやりました。
1 歩く
病気だからと言って閉じこもっていては気分も落ち込みます。また、血流をよくするためにも「歩く」1日10分でもいいので歩く、もしくは軽いストレッチなどをするように心がけました。
2 食生活改善
野菜を中心とした食生活、お酒は控えめに(これはちょっと辛かった 笑)
青魚を意識して食べる。
3 植物の力を借りる
寝室に花を飾るとあり。「なんでかな?」とは思いましたが、書いてある通り毎週花屋さんに行きフレッシュな花を飾りました。理由はわかりませんが、今となっては、きれいな花を飾ることによって
病気で落ち込んでいる気分を上げる効果 (副交感神経を高める)
花のパワーを寝ているときに得る(これも一種の自然療法かも)
があるのでは?と思います。
以上、私が顔面麻痺を克服するために行ったことを述べました。これがすべての方にあてはまるかどうかはわかりませんが、少しでもご参考になれば幸いです。
同じ病気で悩まれているかたへ
病気になったことは、残念ながらしかたがありません。病気は自分へのメッセージだと思い、どうぞご自身を大切にしてください。
私も今回のことを機会に、自分の心身のバランスを整える生活改善をしつつあります。
ピンチはチャンス!!!です。自分を大切にできるのは、まずは自分だけ。
どうぞ、お大事にしてください。
番外編
顔面麻痺と鍼灸治療の件
ネットを見ると、顔面麻痺→鍼灸治療
そのような流れもあります。私も、初期の段階であせって鍼灸治療も検討しました。(実際1回通いました。)
ですが、病院の先生からは「通っても通わなくてもどちらでもいいですよ。」とのこと。要は自分がやりたいならどうぞ、というスタンスでした。
西洋医学と東洋医学は違いますから、はっきりとはわかりませんが、私は基本上記マッサージと生活改善・病院からの投薬で治りました。
当記事へのアクセス数が増えております。きっと、同じ病になった方がお読みになっているのかと思います。
何かのお役に立てればと思い、以下「顔面麻痺療養日記を一気に読める」ようまとめました。
よろしかったら、ご参考になさってください。